国際指名手配とチベット弾圧の歴史
江沢民、李鵬らの共産党指導者は、スペインの裁判所の審理を経て、チベット人虐殺の当事者として、国際刑事警察機構に”人道に対する罪”を理由に国際指名手配を通告されています。2013年のことです。然しながら中国当局の猛反発を受けて、訴追を断念した経緯が報じられました。ICPOがどう判断するかは分かりませんが、近い例ではピノチェトの例もあります。いずれにせよ彼らは迂闊に国外へ出れば、逮捕される可能性があります。国際社会は、江沢民や李鵬らが虐殺者”だと知っているのです。
事の発端は2006年のナンパラ銃撃事件です。中国当局(江沢民政府)はチベット人の殺害は無かったと主張していますが、証拠となるビデオ映像が存在しています。
chinese soldiers shooting tibetan pilgrims at mount everest
1950年から1976年の間のチベット人犠牲者の数は120万7387人ですが、チベット民族の総人口が約600万人ですので、5人に1人が、既に犠牲になっています。江沢民が更にチベットの民族浄化を徹底化させるのは、それ以降のことです。
2011年スペイン最高裁は、チベットが被占領国家であることを認定しています。因みに、1949年、チベット侵攻の戦闘の指揮を執ったのは鄧小平です。
亡命政府のダライ・ラマに”祝福”を得たい。
ただそれだけの気持ちで越境しようとしたチベット人を狙撃したのがナンパラ銃撃事件の真相です。―以上、当ブログより転載
80年代から90年代にかけて行われたとされるチベット人への「集団殺害」容疑で、江沢民は国際指名手配を受けています。 2009年12月17日、アルゼンチンの裁判所は江沢民を集団虐殺罪と拷問の罪で逮捕状を出しています。―Wikipedia より
チベット一つを見ても、ポルポト政権下のクメールルージュによる167万人の虐殺に匹敵するほどの虐殺が行われています。江沢民は、更に過激に、チベットの民族浄化を推し進めていったのです。
法輪功虐殺と臓器狩り
法輪功学習者への弾圧の理由として挙げられるのは、法輪功が”脱党運動(共産党からの離脱)”を運動に掲げていたからです。凡そ、1億7000万もの脱党宣言が、国内外に流れたのが発端でした。事態を憂慮した中共は、以下のような措置を講じたのです。
1998年、李嵐清 国務院副総理は「法輪功の評判を傷つけ、財政的に崩壊させ、肉体的に破壊」することを求めた江沢民主席の指令を公表しました。―Wikipediaより
つまり、7000万人と言われる法輪功を反革命分子と見做し、根絶やしにすることでした。これは”文化大革命”の狂乱沙汰とは異なる経過を辿ります。江沢民の指示で、法輪功学習者は、”臓器狩り”の対象となったのです。ただ単に殺害するだけでは勿体ない。臓器売買を一大ビジネスとして成立させ、一挙両得を図る。旧政府高官からの発言からも、江沢民が、「腎臓の売買に力を入れよ」と指示をしたのが分かります。江沢民の指示の中に見える、法輪功学習者の”肉体的破壊”の意味は、臓器を抉り出すことを意味します。
この記事のまとめ
現時点に於いて、国際社会のみならず、中国国内でも、江沢民に対する訴状を提出する動きが活発化しています。アクトン卿の、「権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する」の言葉を私は想起しています。引退後も、隠然とした力を行使する江沢民ですが、いずれ正義の鉄槌が下され、彼が破滅する時期は近いでしょう。
「江沢民を刑事裁判に」 アジアで100万人以上が刑事告発
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