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​複雑な国際情勢をコンパクトにまとめることが出来ないか考えて、私はこのブログを書き始めました。今、世界で何が起きているか、一早く読者の皆さんと情報をシェアしていきたい。その思いから、記事を書くことにしたのです。

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執筆者の写真Masaki Ogawa

韓国の妨害|諜報同盟ファイブアイズ


韓国は、日本の「ファイブアイズ」への参加を妨害しています。「戦後レジームからの脱却」を目標とする、安倍内閣の発足に伴って、日本の情報機関は、再設計すべき時期に入ったと、マサチューセッツ工科大の専門家が指摘しています。同専門家は、日本の情報収集能力は極めて高いと指摘していますが、人を介した情報収拾に関しては、立ち遅れていると啓発しています。端的に言って、米英合わせた五カ国が持つ、諜報組織拡大の必要性を、同氏は日本に働きかけているのです。新たにファイブアイズへの加盟を打診された日本と韓国、及びフランスの反応は様々でしたが、これはユーラシア大陸に於ける、中国及びロシアを監視する目的があるからです。然しながらフランスは兎も角、歴史問題で日本とのパートナーシップを築けない韓国の存在が、ファイブアイズ拡大の足枷になっています。端的に言えば、韓国は信頼するに足りない。GSOMIA破棄を、外交的なカードとして、日本に政治的譲歩を迫る韓国の加盟は、高度な情報交換を旨とする、ファイブアイズの致命傷になる可能性があるからです。結果として、韓国の身勝手な外交によってGSOMIAは破棄を通告され、日本国の悲願であったファイブアイズへの参加は、正式には見送られる結果を招いた過去がある。韓国は日本のファイブアイズへの参加に横槍を入れる目的で、GSOMIA破棄をチラつかせていた可能性がある。GSOMIAの拡充こそが、ファイブアイズが日韓に求める必要条件だったからです。恐らく、ファイブアイズ加盟に関して、韓国は全く関心が無いのかも知れない。南北朝鮮統一を目論む文在寅には、対北諜報活動など不必要だからです。本稿では、諜報同盟ファイブアイズの重要性を指摘し、韓国の矛盾した外交姿勢を指摘して参ります。


機密情報相互交換協定の役割

ファイブアイズは「機密情報相互交換協定」を正式名称とし、米英を筆頭とする五カ国からなる、諜報同盟です。関係する国家間で様々な機密情報をシェアする、諜報戦の総本山とも言うべき組織であり、早くから、日本国も加盟を望んでいました。カナダの専門家によれば、日本は既に、ファイブアイズに参与しているに等しい、と定義し、対中・対北戦略に於いて、今では、非常にファイブアイズに貢献していると伝えています。2020年現在、米国の主導の下に、対中戦略上の重要な牽制材料としての、ファイブアイズの拡充を求めることが発議されており、当然日本も、その戦略上、重要な位置を占めると認められている。話は逸れますが、映画「針の眼」では、ドイツの諜報員がノルマンディー上陸を巡る諜報活動を英国内で図り、最終的には迎えに来たUボートに乗り込めず、射殺されるといったストーリーがありました。事実、各国には映画よりシビアな世界が展開しており、熾烈な諜報戦が繰り広げられている。世界中にバラ撒かれたスパイが、様々な情報を集めている。政治・経済・学術・産業・その他など、アメリカ国内で摘発される中国人スパイの存在は、私達は日頃から目にしている筈です。諜報戦に、出遅れた感の否めない日本は、技術面だけでなく、人を介した情報収拾に関しては、立ち遅れていることを改める必要があるでしょう。


スパイ防止法との併用

私は、日本にも、本格的な諜報組織が在っても良いと考えています。日本は外国のスパイを大手を振って跋扈させており、何らの防備も無く、野放しに近い状態に曝している。諜報機関を創設すると共に、スパイ防止法をセットで施行すべきです。スパイ防止法に関しては、1980年代から活発な議論が政府与党内で交わされて来ました。全14条からなる、「国家秘密に係るスパイ行為等の防止に関する法律案」を正式名称とする、所謂スパイ防止法は議員立法として1985年に国会に提出されましたが、審議を打ち切られ、可決されませんでした。通称「スパイ防止法案」なるこの案件は、特に外交及び防衛に関する国家機密の漏洩を防止し、違反した者は最高で死刑もしくは無期懲役といった、重い刑罰が課されているのが特徴です。伊藤宗一郎ら、10名の発議として衆議院に送られましたが、結果的に廃案となっています。然しながら、厳然として、スパイが日本国内に存在し、工作や諜報、破壊活動等に関与している可能性がある。諜報機関によって、敵対国の情報を収拾・監視し、国内の諜報活動を摘発することが、国益になる。


ファイブアイズの未来と韓国

かつて、ファイブアイズも、911同時多発テロを未然に防止出来ず、未曾有の国家的被害を受けたことがある。個人のプライバシーを尊重する、自由主義の制度下に於いては、合法性を懸念する声も当然上がって来る。然しながら人権や国益に関わる重大な情報に関しては、活用してこそ、意義がある。グローバル化する世界の中で、アングロサクソンを主体とするファイブアイズの役割は、変化を遂げ、スキームの再構築が求められています。こうした世界の潮流の中、韓国は一向に、ファイブアイズに関心を寄せようとしない。つまるところ、韓国にとっては、「反日」が絶対的であり、日本がファイブアイズに参入するのが気に食わない。もはや「敵性国家」とも言うべき韓国と、いかに国際機関を通じてであれ、重大な情報をシェアすることなどあり得ない。ファイブアイズは日韓のGSOMIAに期待を掛け、注視する姿勢を崩しませんでしたが、韓国の妨害に遭って国際協調のシナリオが崩れたのです。


この記事のまとめ

何故、韓国が、GSOMIA延期に対し、高圧的に日本に出たか、以上の論考に纏めました。元より韓国自身は、ファイブアイズに関心が無く、日本と外向的な協力関係を築こうとしない。元より、GSOMIAは、韓国にとって死命を左右しかねない協定にも関わらず、日本への憎悪からか、上目線で最後通牒を突き付けてくる。それも、先述した通り、日本がファイブアイズに参加することを切望しているのを、韓国は弁えていて、敢えて妨害したとしか考えにくい。私は、国益を考えるならば、もはや韓国と、「断行」を急ぐべき時期に差し迫っていると考えます。何故なら反日国家・韓国と、重大な機密をシェアするのは、今後の日本にとって自殺行為です。

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