top of page
eggs-3216879_1920.jpg

LONESOMECAT

情報はすべてここに

​複雑な国際情勢をコンパクトにまとめることが出来ないか考えて、私はこのブログを書き始めました。今、世界で何が起きているか、一早く読者の皆さんと情報をシェアしていきたい。その思いから、記事を書くことにしたのです。

Magazines pile
ホーム: 概要
執筆者の写真Masaki Ogawa

末期症状の中国と世界の破滅|中共覇権の本質に迫る


中国による世界覇権

端的に言って、中国の目標は世界制覇です。世界を、中国の足元に平伏させるよう企んでいる。これは単なる「中国陰謀論」とは違い、歴史的経緯と、国際社会に於ける現状を鑑みて、私が出した結論です。つまり、毛沢東思想をグローバル化し、中共は世界を我が物にしようとしている。伝統が破壊され、嘘といびつな拝金主義が、昨今、グローバル化しています。世界各地で軋轢を生む中国の共産主義(党文化)は、一つのモデルとなって輸出され、国際社会に瀰漫し始めています。「中国流」のイデオロギーは、共産党独裁であり、彼等は、妄想と付しても差し支えないユートピアを夢見て居ます。米ソ冷戦の終焉は、共産主義の壮大な「実験」が失敗に終わったことを意味します。何故なら、「徳や信義」に基づかない限り、世界の世論はソ連に加担することは有り得ないからです。マルクスは、資本主義の最終形態は、プロレリアート独裁だと断じましたが、現在の中国では、社会主義の標榜する「平等の原則」は実現されず、汚職を増やし、特権層の跋扈を許すといった、逆説的な社会構造を作り出したのです。世界各国で軋轢を生む中国のセオリーは、共産党自らが破壊した「徳や信義」の欠如によるものです。血生臭さい弾圧と虐殺、伝統文化の破壊こそ、中国共産党をナチス以上の弑逆に駆り立てた、根本の原因です。中国の論理は、グローバル化の波によって伝播し、様々な国々でモラルハザードを惹起しています。先ずは自国の伝統を破壊し、次にチベットやウイグルの伝統文化を破壊する。そうした中国の世界覇権への野心は、当然、日本にも及んでいるのです。武漢肺炎が世界のグローバル化を停止させたにも関わらず、逆に、中国は積極的に「中国モデル」を輸出している。途上国をデフォルトの罠に陥れ、独裁政権を支持し、「成功した中国の統治システム」を入知恵している。

歴史的経緯

次に歴史を見てみましょう。中国では、自国の伝統文化が破壊され、反革命の烙印を押されて虐殺の歴史が繰り返されて来ました。中国の伝統思想を受け継いだ知識層は、1957年、中国共産党に危険視され、「反右派」運動の槍玉に上げられました。中国共産党は、伝統思想を破壊することを目的として、「反右派運動」によって知識層を虐殺していったのです。1966年には「文化大革命」なる壮大なプロパガンダが展開され、宗教や伝統的な価値観は、「反革命分子」の名の下に、徹底的な掃滅を蒙ったのです。文化大革命では、8000万人とも目される中国人が虐殺され、著しい社会混乱を招きました。1999年に入ると、中国の伝統的な修練法である、法輪功が社会の敵だと見做され、収容所送りや臓器狩りの対象となったのです。以上、見てきたように、中国は「伝統的な価値観」を廃して、国家の文化を転覆して来ました。現代の中国人のモラルの欠如は、「善や義」を破壊してきたことに起因します。

冒頭で見た通り、中国共産党は、伝統に根差す「道徳」を破壊し尽くしました。「嘘と虚偽、暴力」が中国に瀰漫する理由は、伝統的なモラルを反革命だと見做して、破壊の限りを行ったためです。中共が吹聴する共産主義社会では、人民が薔薇色の天国に住まうと喧伝されています。然しながら中国社会は「悪」が蔓延っており、法輪功学習者の臓器狩りなど、歴史に類を見ない悪事が蔓延することになったのです。中国は「詐」の字を当て嵌めることが出来るほど、社会は嘘に満ちていて、人民は真実を知らないのです。勿論、これは、共産党指導者層の責任です。人民から、「徳」をスポイルしてしまった後に残るのは、騙し合い、傷付け合う、中国国家の、無残な末期症状なのです。冒頭に見た、中国の伝統文化の破壊は、中国人から、事の理非や善悪の観念を、見事に抜き取ってしまいました。


鉄砲より国家が生まれる

毛沢東は「鉄砲より国家が生まれる」と伝えていますが、幼少の頃から毛沢東のイデオロギーを教え込まれた中国人は、中国の伝統的な美徳である「信義や博愛」を忘れ、国中を腐敗だらけにしてしまったのです。これは、中国の伝統文化破壊と機を一つにしています。何故、中国がチベット仏教を破壊しようとしているのか。それは「善」に基づく観念を、破壊せんが為なのです。独裁国家中国は、諸民族が持つ「伝統と文化」を破壊して、「善なるもの」を否定し、「毛沢東語録」を強制して、「革命」をグローバル化させることを目論んでいます。国家が受け継いだ、いにしえよりの伝統文化を、焚書坑儒で焼き捨ててしまった後に残るのは、善の否定と、独善に他なりません。共産党と国民は「信義」で結ばれたものではなく、血生臭い歴史の恐怖以外に両者の繋留は存在していません。道徳を失った国家に、未来があると考えるのはナンセンスです。断末魔の中国が内部から崩壊する日が近いのです。欧米諸国は、経済的な民主化が進めば、中国は民主主義に移行すると大きく判断を誤りました。中国は一向に民主化が進まず、中共は弾圧国家として我々の価値観と大きく対立している。民主制度が機能するためには、「国家と国民の信頼関係」が絶対に不可欠ですが、長らく「信義や博愛」を破壊したために、選挙制度(信託)が機能しない中国では、絶対に民主化は不可能であり、共産党の一党独裁が倒れることもない。

中国の欠陥は、がらくたのイデオロギーを、暴力で正当化することから始まっています。セルフ・コントラディクションの罠から、抜け出せないのが今の中国です。膨張すればするほど、矛盾と混沌を抱え込み、世界で孤立を深めていくのが中国の未来です。中国共産党は、グローバル化し始めています。世界へ向けて、中国共産党は支配力を強めています。世界覇権の為には、アメリカ合衆国を破壊しなければなりませんが、中国はアメリカ社会への工作も開始しています。一方で、中共により日本は国土を侵食され、偏向したメディアで世論操作の真っ只中にいます。 Michael Pillsbury は著書、 「The Hundred-Year Marathon: China’s Secret Strategy to Replace America as the Global Superpower 」の中で、以下のように述べています。「中国がアメリカ主導の世界の政治経済を覆し、共産党誕生100周年を記念する2049年までに、共産主義による世界支配を目標とする長期戦略を持っている」と。邪悪な専制国家が、長期的な計画で、世界秩序を握ろうとしている。我々は、一致結束して、中国に対峙していく必要があるのです。

左翼政党の本質

中国に限らず、一般的に、左派政党・支持者は、社会の安定を最も嫌います。何故なら彼らは、政治や社会の不安定要素を「攻撃の材料」に活用しているからです。左派中核層の狙いは、国体や社会の破壊が目的ですが、彼らの政治的なエネルギーは社会不安が基盤となっているのです。社会の安寧と秩序が保たれ、国民に不満が無くなれば、左派政党は生き延びられない。イデオロギーで、自国を煽っていたのも、国民に政府を敵視させ、自ら優位に立とうとする暗愚な思考からです。さも、自らが「正義」であるかのように粉飾し、左派は政府を激しく攻撃してきた過去がある。いずれの国に於いても、国内の政治不信を高めるのが、左派政党の共通の目的であり、自ら火付け役になっても素知らぬ顔をして、「社会正義」の代弁者を騙るのです。彼らに共通するパーソナリティは、「罪悪感」の欠如です。彼らには良心の呵責が欠けていて、厚顔無恥で、躊躇なく、如何なる手段も厭わないことです。暴力革命を起点とすると広言して憚らない、極左の偏向と視野狭窄を、今一度思い起こして下さい。日本赤軍を持ち出すまでもなく、彼らが如何に無知であり、極めて危険か考えてみる必要がある。また、政府を揺する売国野党のメンタリティも、彼らが真に、国家の安寧を願って居らず、政敵に対して容赦の無い批判を繰り返す、幼児退行的な行為だと国民は理解している。これは、「中国的なるもの」と類似しています。


共産主義・社会主義を総括するならば、一言で言えば、がらくたのイデオロギーです。奇妙な論法で、理論武装した左派の存在は滑稽であり、今日的な視界から見れば、アナクロニズムです。左派政党に一貫する立場とは、政治不信や社会不安がイデオロギーの根幹である点です。分かりやすく言えば、左派は、社会の不安定に立脚しているのです。左派は政府への批判を栄養にして太っていく。階級闘争、即ち搾取された労働者が蜂起して資本家を血祭りにあげる。それが共産主義の出発点です。即ち、労働者をインテリゲンチャが煽り立て、暴力的に革命を引き起こす。それが左翼思想の本質です。つまり、左派は、社会の矛盾や不満のエネルギーが増大することを望み、いずれ暴力的であれ政権を奪う肚なのです。マルクスは、革命は歴史的必然と唱えましたが、プロレタリア独裁から始まった共産主義は、独裁を経て、1989年にイデオロギーの崩壊を迎え、世界から撤退を始めました。蓋を開けると、政治的な粛清や民衆の虐殺と言った、非道を働いてきたのが共産主義政権です。反革命分子は徹底的に駆逐して、共産党の独裁体制を作る。ここまでは一般論に過ぎませんが、昨今の香港情勢を見る限り、共産党支配の実質は、一種の暴力装置であり、プロレタリアートの代弁者ではないということが分かる筈です。

左派によるプロパガンダ

毛沢東は、革命は鉄砲から生まれると、自ら述べています。民衆弾圧こそ、プロレタリアの代弁者を騙る、共産主義の欺罔です。先日、中国全人代で、重要な法案が可決されました。中共が香港の政治的自主性を破壊し、自由主義を封殺するという暴挙に出るのです。何故、本稿で左派の性質を記述したのかと問われると、いずれの国に於いても、左派は政府与党の批判しかしない点を強調しておきたいからです。これは必然であり、冷戦時代の二項対立の残滓と言っても良い。ソヴィエト連邦の崩壊は、甚大な影響力を世界に行使しましたが、唯一、中国共産党は亡霊の如く、生き延びました。中国はソヴィエト以上の圧政を敷き、嘗て、革命を輸出すると称して隣国のチベットに侵攻し、毛沢東思想を現実化しました。スペインの高等裁判所は、チベットを「被占領国家」だと認定しています。世界の普遍的な価値観に挑戦し、共産主義を輸出する。メディアを始めとして、政界・官界・財界と、徐々に侵食し、赤化させて、内部からの崩壊を企む「超限戦」を挑んでいるのが現在の中共の真の姿です。孫子の兵法に曰く、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」を、地で行くのが中共の本質です。即ち、中共は日本のシステムを徹底的に解剖し、間諜を放ち、徐々に自陣営に籠絡する。日本の二階俊博を頂点に、親中派と称する一派を政界の中心に楔として打ち込み、日本の言説の転覆を図る。「戦略的互恵関係」の美名の元に、日本の対中外交を躓かせ、着々と、「革命」の輸出を企図する。内外から日本社会を侵食し、国体を崩壊させる。こうした振る舞いは、暴力とプロパガンダで弾圧・洗脳し、国家を乗っ取る肚だと見ていい。

前節で「超限戦」という言葉を用いましたが、国家の持てる人的資材、国力、政治、経済、軍事力、情報など、全てを動員するのが中国の超限戦です。これは相手国を懐柔・解体する為の、「総力戦」と言い換えることが可能です。領空・領海・領土に留まらず、サイバー空間に於いても展開するのが超限戦です。国防動員法を待たずとも、国家の意志と、全ての人民の行動が直結しているのが特徴であり、平時有事を問わずに、相手国に仕掛けることが可能な戦術です。分かりやすく言えば、「全てを使って相手を滅ぼすこと」です。とりわけ重要なのは、人民のコントロールであり、隠蔽や捏造、虚言や扇情を使って、常に監視を怠らないことが課せられています。中国の国防費は、治安維持に費やすコストより低いのです。被占領地域の弾圧と懐柔に、多大なコストを掛ける中国の膨張主義は、いずれ破綻が見えています。国境が膨れ上がる度に、莫大なコストが掛かる。馬鹿げた行為を繰り返す中共は、いずれ、周辺国のみならず、世界から孤立する。

先に見た、がらくたのイデオロギーで、世界制覇など不可能な話です。易姓革命という言葉があります。統治者が、目まぐるしく交替した中国の歴史に竿差す言葉ですが、中共の支配者が、最も恐れるのは内部からの国の瓦解です。官製デモを作り出してまで、虚構を演じて来た中共は、自由を求める香港の真の叛乱に、手を焼いている筈です。香港を黙らせるには、通常の警察力では不足する。国家安全法の採択で、益々と香港への圧迫を強める。先日、全人代で、正式に採択された国家安全法ですが、これは言うまでもなく、香港の自治と自由を取り上げ、叛乱の芽を摘む為の当局の措置です。国際金融都市としての、香港のアドバンテージを犠牲にしてまで、中共は香港の叛乱を潰そうとしている。先に見たように、中華人民共和国は暴力によって生まれた独裁国家です。敵対するものには暴力で報いるのは、自明の帰結です。自国民であれ、一旦分裂主義者と見做せば、銃口を向けるのも厭わない。それが共産主義中国の、本質的な性格です。

中国人民の変化

チベット人の弑逆者・江沢民は、六四運動の弾圧の後、反日教育を推進していくことになりますが、これは外部に敵を作って「愛国心」を鼓吹し、人民の内政上への不満を他国に転嫁する為です。私が大学生だった頃(バブル期)にも、日本に大勢の中国人がやって来ましたが、彼等は皆、「親日的」であり、私も中国人の友人を何人も作った過去がある。現在の反日的な人民に対して、私は怒りの矛先を向けて居らず、「歪んだ愛国教育」を実施した、江沢民こそ、私は憎んでいます。あれから31年が経過し、目まぐるしく変化した中国社会を、私は冷静に眺めています。私は大学で、諸外国の事情講義に於いて、チベットやウイグル、南モンゴルは中国の「自治区」だと習いましたが、全ての自治区で何が起きていたのか知ったのは、何年も後になってからのことです。江沢民の反日愛国教育は、中国人民の意識を歪め、30年をかけて、中国人の思想を根底から覆すことに成功したのです。習近平体制下に於いても、反日教育は改まらず、依然として、人民は、日本国家を憎んでいます。改革派であった胡耀邦(百家争鳴による言論の自由を唱えていた)の死が、六四運動の起点でしたが、同年5月15日のゴルバチョフの訪中もあってか、自由と民主への展望を若い学生達が大きく膨らませていたのは事実です。学生側を斟酌した超紫陽は共産党中枢から失脚し、中央政界を掌握した鄧小平は全土に戒厳令を敷き、結果的に武力を用いて学生運動を鎮圧しました。弩級の民衆弾圧が、嘗て中国で起きたことを、その後、中共はひた隠しにして、世論を騙し続けて来ましたが、時代は変わっても、一部の一握りの特権層・支配層の為に、無辜の人間が惨たらしく殺害される、腐敗した社会(恐怖政治)は変わっていない。「国家安全法」の導入よって、香港の息の根を止めた中共は、今、正に世界中で牙を剥いている。「反革命的」な分子には分裂主義者のレッテルを貼り拘禁乃至は殺戮する。これが六四後の中国です。

鄧小平は、中国民主化の息の根を止めた張本人です。彼はかつて、チベット侵攻の指揮を執り、他国を侵犯した過去がある。社会不安を防止する観点から、鄧小平は、六四後の、所謂「改革解放経済」によって国を潤わせ、経済を民主化して人民の社会への不満を減殺し、体制への不満を和らげるべく、経済発展に国策の軸足を置いてきました。日本や欧米は、経済的な民主化が進展すれば、自ずと中国も、政治的にも民主化するに相違ないと、多寡を括っていた側面があったのです。結果は自明でした。中国共産党は政治的な仕組みを温存しつつ、特権層の腐敗を国中に拡散し、拝金主義を生んで、社会の風紀を紊乱させ、官吏や党指導層の不正な蓄財を許し、極端な経済格差を作り出して冨貴経済の招来を許しました。民主化はおろか、腐敗と汚職で国の政治を汚染させ、粉飾した数字で経済発展を鼓吹して来たのが中共の実態です。我々日本や欧米の期待は裏切られ、人権弾圧や民族浄化、臓器収奪などを横行させる、邪悪な専制国家を容認してしまったのです。

反ファシズムこそファシズムである

中国では、治安維持費が国防費を上回っています。人民の暴動や異なる民族の分裂主義を異様に警戒し、非常に高いコストを支払って、民衆の封じ込めに躍起になっている。膨張主義を継続して他国を侵略し、住民弾圧に高いコストを支払わねばならない中共は、愚の骨頂と言っていい。「国家安全法」を制定し、本格的に香港の自由主義への破壊に着手した中共は、下手をすれば31年前の悪夢を再来させかねない。香港デモを、武力で鎮圧する口実を作り上げた、薄汚い中共の体質は改まることを知らず、無辜の香港民衆に発砲する危険性を孕んでいる。高い対価を払ってまで、中共が暴動を抑え込もうとする理由は明白です。もし仮に、中共政権が転覆したら、真っ先に処刑されるのは党の権力者達だからです。そのため、中共は莫大なコストをかけて治安維持の対価を払っているのです。前節で見た通り、六四事件で実権を握った権力グループは、依然として国家の中枢に居座って、天安門事件を隠蔽しようとしています。暴動を防止するためには、新しいナショナリズムを構築しなければならない。老獪な江沢民の考えついた結果は、「(捏造した)歴史問題で日本を責め立てる」ことでした。中国人民による沖縄尖閣デモは官製デモであるのが暴露されていますが、歴史を引き合いに出して、「反ファシズムの勝利」だと鼓吹する、中共のプロパガンダには乗せられないことです。この種の滑稽な歴史的捏造にですら、意図的な教育を通じて、中国人民の頭に刷り込まれてしまっている。

30年に渡る反日教育のために、人民は日本を敵視するように改造させられました。30数年前、私が出会った中国の友人達は、押し並べて皆、親切であり、親日派が多く、真剣に日本に学ぼうとしていました。然しながら30年の時を経て、IT技術を悪用して他国の技術を盗んだり、民族差別的な言葉を日本に投げつける中国人民を見ていると、私は胸の痛ましさを感じるのです。捏造された歴史によって、日本の名誉失墜を狙い、国内の不満分子のガス抜きをする。少なくとも江沢民は、”歴史戦”を武器として使っていましたが、彼が撒き、発芽した反日主義が、現実に尖閣諸島での軍事的な脅威となって、日本に降り掛かっている。単に、イデオロギーや歴史の問題に留まらず、現実に、軍事的脅威となって日本に災厄をもたらしています。本稿で、私が主張したかった核心は以上の点です。六四運動の余波が、30年を超えて、日本の危機に直結する結果を生んでいる。だからこそ、私は六四運動を他人事としては捉えていないのです。私達は、再び、香港弾圧の口実を中共に与えてしまった。これはいずれ、日本にフィードバックする筈です。

国際社会に於ける中国の弊害

2013年、中国共産党は公式にシルクロード経済ベルトと21世紀海洋シルクロードという構想を発表しました。所謂、「一帯一路」と呼ばれる中共の新戦略ですが、一見、これはインフラ事業や公共投資の仮面を被っていますが、その実態は各地を「植民地化」することが目的です。日本の売国政治家である、二階俊博氏は「一帯一路」に即座に賛成の意思表示を示しましたが、一帯一路こそ、中共がアメリカの覇権に取って代わる、帝国主義的な野心だと二階氏は見抜けないようです。 一帯一路は単に陸路やシーレーン、その他港湾の確保を目的としているだけに留まりません。隙あれば他国へ侵略に及ぶ、薄汚い野心の産物です。過剰債務にあえぐ発展途上国は、既に、一帯一路の欺罔に気が付き始めています。

ダルフール紛争の立役者である中共は、武器の見返りに石油の利権を手にしました。アフリカを自国の生命線と見做す中共は、スーダンのバシール政権に武器を買わせ、代わりに原油利権を食い物にしたのです。中共は、同様の手口で、アフリカの政治的に脆弱な軍事政権を手懐けています。スーダンは中国の収奪に屈し、石油埋蔵地域の住民弾圧に及びました。中国は独裁者バシールを幇助したのです。 中共は何故、こうした悪事を働くのでしょうか。伝統文化と敵対する中共は、現代宗教の説くところの善や徳を破壊したいためだからです。中共は伝統的な価値観を疎ましく考えているのです。中共と国民には真の意味での信義は存在しません。これは恐怖政治だからです。一旦、中国に気を許せば、忽ちの内に国家の伝統文化や歴史は根こそぎ破壊されます。

この記事のまとめ

アメリカに対し中国は、南シナ海での利権を巡って、「超限戦」を繰り広げています。中国はアメリカを想定した軍事オペレーションを展開しており、大規模な軍事演習を繰り広げています。中国は包括的とも言うべきアメリカ包囲網を画策しており、イデオロギー的には「自由主義・民主主義」を否定し、経済的にはアメリカの先端的テクノロジーを不法に奪い取って自国の益とする。北朝鮮やイランを支援し、アメリカとNATO(北大西洋条約機構)の分断を図る。 中国共産党は欧米諸国の報道の自由と民主主義を濫用し、統一戦線、プロパガンダの拡散、諜報活動を展開する。これは全て、アメリカを可能な限り操作し、内部から崩壊させることを目的としている。 贈賄で政治家を懐柔し、プロパガンダを巧みに利用して世論操作を図る。これは、ほぼ、日本で進行している事態と符合するかのようです。アメリカの良識は「香港人権法」を成立させ、続いて「ウイグル人権法」の制定を急いでいます、日本の無能な野党は、今現在も、「花見祭り」に浮かれています。世界の激動期に際して、衆愚化した政治家は、最早、害毒と言っても過言ではありません。中共の跋扈を許せば、世界は破局へと向かう筈です。

閲覧数:403回0件のコメント

最新記事

すべて表示

ウクライナに於ける生物兵器研究所

ウクライナには、米国国防総省から資金提供を受けている米国の生物兵器基地研究所があります。ウクライナは人道に対する罪を隠しています。ロシアの侵攻が激化する中、キエフで書類を燃やすために奔走するウクライナ治安部隊の姿が見られます。侵攻が激化し、ロシア軍が近づく中、ウクライナ治安...

Comments


ホーム: Blog2
ホーム: 配信登録
bottom of page