国を売る者の末路は哀れです。かつて、戦国の世に於いて、主君を売った小山田信茂の末路は悲惨でした。一族郎党は首を刎ねられ、未来永劫、歴史に汚点を残したのです。翻って、現在の政界ではどうか。”裏切り者”を召して使う国家など、この世に存在していません。売国奴とは、福沢翁による、「国を売りても利するところがあれば憚ることなし」の定義が明快です。私利私欲に奔り、国家を敵に平気で売り飛ばす。仮に中国が日本を侵略した暁には、真っ先に処刑されるのが”裏切り者”なのです。政治家の務めは、国を護ることです。私には、二階俊博こそ、”現代の小山田信茂”に映っています。二階には、良心の呵責が見当たらず、平気で国土を売り捌き、日本を危機に陥れている。稀代の虐殺者、習近平を国賓として招くべく、算段しているのが二階です。尖閣諸島に激震が奔る中、領土問題を”棚上げ”と称し、再び中国からのインバウンドを復活させようとしている。事実、二階俊博は、観光業界を牛耳り、票田としています。間接的であれ、日本国家・国民を、コロナ禍に曝したのは、二階俊博の言説と言動です。二階は4億人に及ぶ中国人のビザ解禁をやってのけ、5000人もの人間を引き連れて、江沢民に謁見しました。江沢民を崇拝する二階は、日本全国津々浦々に、あろうことか、”江沢民の石碑”を建立しようとした過去がある。中共の息が掛かった外資系企業を、地方自治体の再生事業に押し付け、土地を無償で売り飛ばした過去がある。菅官房長官は、先般、「中国との意思疎通を図るべく努力する」とのコメントを告示しています。私には、意思疎通の出来ない相手を”国賓”として迎える政府与党の神経が分からない。二階を、国民の意思表示によって、政界から追放しなければ、亡国の憂き目に遭う。覇権主義を隠そうとしなくなった中共と、異様な懇親を結ぶ二階にこそ、国民の怒りを叩きつけるべきではないでしょうか。これは、権力者・二階俊博への挑戦状です。
行方不明の中国人
日本では、年間7000人にも及ぶ、外国人技能実習生の失踪が、法務省によって報告されています。このため、失踪外国人の闇就労は後を断たず、行方不明の外国人が、大量に国内に潜伏しているのが実態です。日本には、不法就労助長罪があり、失踪外国人の闇就労を幇助した者は罰せられます。行方不明の外国人の実態は、雲隠れされたら政府も把握出来ないのが現状です。中には、偽造在留カードを販売する悪質な業者も存在している。コロナ禍の最中、幾ら中国からの渡航者を門前払いに掛けようと、実態は、不法在留者の存在を許してしまっているのです。調べれば分かることですが、在留資格、即ち「就労制限無し」の「定住者」と記載された偽造カードが闇で売買され、数多の中国人が日本に潜伏している。彼らが間諜(スパイ)でない保証は何もなく、日本の国法を踏みにじり、脱法行為を働いてまで、日本国内に留まる理由を考えるべきです。中国には「国防動員法」があり、有事に際して、人民は国家の為に働くべく取り決められている。日本の土地を、中華系外資に買収されるのも大問題ですが、中国人の不法滞在者を、そのまま放置する危険性も指摘しておきたい。二階は、自身の公式サイトで、4億人にも上る、中国人へのビザの拡大をやってのけたと豪語していますが、二階が失踪外国人の問題を知らない筈は無い。それでも敢えて、何故、二階が4億人のビザの解禁に踏み切ったのか、私には理解が及ばない。単にこれは、観光業に於けるインバウンドの問題に留まらない。先日、二階は全国旅行業界の理事に再選されましたが、外交とは、観光だけで成り立つものではない。二階の偏向は、糾弾されるべきであり、私達は、失踪外国人という、「内なる敵」を抱え込んでいるのを自覚すべきです。
臓器売買と観光
日本国内にも、中国での不法な臓器売買を斡旋する臓器ブローカーが存在し、NPO法人に化けて不法行為に加担しています。所謂、移植ツーリズムに関わる複数の法人が存在し、水面下で蠢いています。日本の国法では、臓器の周旋に当たっては、その対価を得てはならないと定められています。前節で指摘した、人身取引や臓器売買に関与する組織が存在し、偽造在留カードを発給して失踪外国人の闇就労を幇助し、更には、不法な臓器移植も手掛ける組織が存在している。問題の臓器ですが、中国では生体源から取り出されています。法輪功という団体がある。ここの学習者が、中国国内では風紀紊乱・国家転覆の罪状で大量に拘束されています。ドナーが生体なのは、法輪功の人間が、生きたまま臓器を抉られているからです。日本国はイスタンブール宣言に批准しており、不法な臓器取引は禁止しています。然しながら不法な臓器取引は後を絶たない。こうした衝撃的な事実を、二階俊博は知らないと言うのでしょうか。一説では、日本国内には5万人の中共の工作員が存在すると言われています。その上、工作員を幇助する人間や、失踪外国人の数を合わせると、莫大な数の人間が、大陸と行き来している筈です。大勢の人間をシャトル輸送出来るのは、観光業界が先ず筆頭です。話は逸れましたが、中国で腎臓移植を受けた或る透析患者が、静岡県浜松の病院で、診療拒否を受けた裁判事例がありました。控訴審判決で患者側は敗訴し、病院側の判断が適性だったことを司法が認めています。移植ツーリズムとは、観光を隠れ蓑に中国に渡航し、生体源から違法に臓器の移植を受ける”観光旅行”を指します。繰り返しますが、二階がこの種の事実関係を知らないと言うのなら、彼は無能であり、政界を引退すべきだと私は突き付けます。国際臓器不法取引の本丸は、中国の瀋陽に存在しています。
中国利権に群がる者
先だって、二階派に所属する、衆議院議員の秋元司が贈収賄で逮捕されました。秋元司は、カジノを併設する統合型リゾート施設を日本に誘致する、所謂カジノ法の責任者でした。秋元司には、リゾート開発を目論む、中国系外資による収賄の容疑で、逮捕状が出されました。常識的に考えて、受注する事業体は公募で決まるのが普通ですが、代議士の秋元は、経営実態の無い中国系外資企業を地方自治体に周旋して、無理矢理リゾート施設を建設するよう働きかけた嫌疑が持たれています。秋元が、賄賂を受け取っていた可能性を、私は捨て切れない。日本の政界の暗部で、中共の緻密な工作が進んでいる。不法在留外国人の在留カード偽造・臓器売買ネットワーク・中華系外資による贈収賄など、きな臭い事実が幾つも浮かび上がって来る。破格の値段で、競争入札も無く、すんなりと中国系外資がリゾート施設の建設を受注した背景には、一体何が見えるか。一言で言えば、日本の政界は腐食が進んでいると私は指摘しておきたい。中国利権に群がる議員の妨害のために、中国に対し、日本政府が毅然とした態度が取れないのは、周知の通り、二階を始めとする親中派の存在があるからです。かつて二階は地元の和歌山で、南紀ユートピアの再生事業に容喙して、実態のない中華系企業を周旋した過去がある。にわかに信じられないのは、町民の財産であるリゾート地を、無償で中華系企業に賞与するという、不可解な特約を付けていた点です。二階は「適性な審査での受注だ」と反論しましたが、私には詭弁としか映っていない。
習近平の国賓来日
習近平の国賓来日は、断固阻止しなければなりません。中国がコロナ禍を逆手に取って、もはや、覇権主義を隠そうとしてはいないためです。チベットやウイグル、内モンゴルや香港で、人権弾圧とジェノサイドを強行する習近平を、天皇陛下に謁見させるのは、言語道断と言っていい。緊迫する尖閣情勢を”棚上げ”だと放言し、習の来日を画策する、二階の外交感覚は狂っていると言っても構わない。武漢肺炎を隠蔽し、世界中に拡散させた習近平の責任は、計り知れない程、重い。当の二階は、東京都を動かして、中国に大量のマスクと防護服を送り、パンデミックが終焉したら、中国に”お礼参り”に行くと称しています。以降、拙稿からの引用ですが、日本が習近平の国賓来日を許せばどうなるか、記載しておきます。
武漢コロナの禊として、中国は天皇陛下への謁見を求めて来る筈です。中国が国際社会に復帰する上で、日本の皇室を利用し、あたかも、自前の悪事を隠蔽し、その場凌ぎで糊塗することで、国際的孤立からの脱却を画策するでしょう。虐殺され続けるチベット人・ウイグル民族・香港の民主主義者を鑑みれば、仮に習近平が来日するにせよ、中共との真の友好など、茶番だと分かる筈です。中国側から、習近平来日に関して、河野防衛大臣に世論操作を工作して欲しいと依頼があったそうですが、河野氏は拒絶の意を伝えています。習近平自身が、日本国民に歓迎されないことを、予め知っているのです。それでも敢えて、日本に来るというのであれば、手前勝手な理由を携えて来るに相違ありません。結果的に、日本の国際的な威信は大きく揺らぐでしょう。日本に期待を寄せる諸国は失望し、対中包囲網が崩れてしまう可能性すらある。二階は、確信犯です。以上のことを知っていながら、敢えて習近平来賓を強行に主張しているのです。自民党も分解する可能性も捨て切れない。改憲すら危ぶまれる可能性を孕んでいるのです。
以上が拙稿からの引用ですが、日本の国益に反する国賓来訪を、二階がゴリ押しするというのならば、私は断固として反対します。
この記事のまとめ
もはや国賊と呼んでも差し支えのない二階俊博ですが、私には、二階には悲惨な末路が待っていると考えています。国政史上、大きな汚点を残し、いずれ売国奴の汚名を着せられて、国民に排斥される日が来る。計り知れない国民の怒りが、二階俊博を直撃する日、冒頭で書いた「現代の小山田信茂」を演ずるのは、二階その人だと言ってもいい。権力と恫喝を同一視し、強い者には走狗の如くへつらう二階俊博を、私は嫌悪しています。繰り返しになりますが、以前記述した拙稿から、一部を引用して本稿を閉じたいと思います。
彼が観光業者達を前に言い放った印象的な発言を最後に記載したいと思います。
衆院選をにらみ「観光業界は選挙に弱いというか、選挙応援をやらない(体質がある)。この姿勢を改めなければ業界はこれ以上伸びないし、(政治の)協力も得られない」と厳しい表情で述べ、自公政権維持に向けた選挙への協力を求めた。
私は政治家としての彼の見識を疑うと共に、傲岸不遜で、非常に不快な思いしか湧いて来ないのです。彼の夢は、1000万人の外国人のビジット・ジャパンだそうですが、政治的恫喝とも言えるこの発言に私は辟易を覚えるのです。
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